
高速道路などでのマナーアップを呼び掛けるチラシを配る西日本高速道路の社員=1日午前、大分市の大分インターチェンジ
県内の交通事故件数が減少する中、高速道路では無料化社会実験が始まって以降、事故件数が約1・6倍に増えていることが県警高速道路交通警察隊のまとめで分かった。同隊は「高速道路での事故は重大事故につながる可能性が高い。取り締まりを通じて、安全運転を呼び掛ける」としている。
無料化社会実験は今年6月28日にスタートし、県内は3区間・計82キロが無料となった。同隊によると、7~10月の県内の高速道路全区間の事故は231件(月平均は約58件)。人身事故が33件(昨年同期18件)、物損事故が198件(同138件)で、2005~09年の月平均約37件の1・6倍となった。
国土交通省、西日本高速道路によると、無料化に伴い、交通量は無料区間に加え、接続する有料区間でも増加。一般道を含めた県内の交通事故件数(物損含む)は05年から減少傾向に転じており、同隊は交通量が増えたことが高速道路での事故増加の要因の一つとみている。
高速道路での事故はより重大な結果につながりやすいことからも注意を喚起する。県警交通企画課が05年以降の交通事故を分析したところ、一般道の事故では負傷者のうち死亡・重傷は約10%だったのに対し、高速道路は約17%。
今年に入って高速道路での死亡事故は1日現在、3件発生し、5人が死亡。死者数は04年以降で最も多く、発生場所はいずれも有料区間だが、社会実験が始まってからは3人が死亡した。
同隊によると、高速道路での事故原因は前方不注視や周囲の不確認、安全速度違反によるものが大半。(1)規制速度を守る(2)車間距離をとる(3)前をしっかり見る(4)緊張感を持って運転する(5)シートベルトやチャイルドシートを着ける―ことの徹底を呼び掛けており、所賀稔副隊長は「多くの事故は基本的なルールを守ることで防げる」と話している。
高速道路での事故の増加に加え、大分空港道路が無料になったことに伴い、県と県警、西日本高速道路は1日、高速道利用者にマナーアップを呼び掛けた。大分、佐伯、院内の各インターチェンジで、計6人がドライバーにチラシを手渡した。8日にも呼び掛ける。
<ポイント> 無料化後の交通量
国土交通省、西日本高速道路によると、県内実験区間の1日の平均交通量(平日)は、実験前(6月21~25日の平均)と比べ調査した4カ所でいずれも増加。最大は大分自動車道の大分光吉―大分米良間で約2・2倍。有料区間でも増加している。
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