
回収が進んでいる国勢調査の調査票
県内で回収が進んでいる国勢調査の調査票に、記入漏れなどのミスが目立っている。今回からは個人情報保護の観点から、調査票を封筒に入れて封をして提出するようになった。郵送での提出も可能になったため、回収をする調査員によるミスの確認作業が行われなくなったためだ。既に調査票の点検作業を始めた市町村からは「予想以上にミスが多い」「休日返上で作業しなければ終わらない」などと声が上がっている。
「今まで確認した中には、完ぺきな調査票はほとんどない」。臼杵市の担当者はため息をついた。同市では郵送で市役所に届いた調査票から、順次点検を進めている。しかし、鉛筆で記入しなければならないにもかかわらず、ボールペンが使われていたり、マークシートの記入場所を間違えているなどのミスが多く見られるという。
日田市でも同様のミスが多く見つかっている。「正確な回答を得るため、修正が必要。一人一人に電話で確認を取らなければいけないが、肝心の電話番号が書かれていないこともある」と困惑気味。住所を頼りに手紙を出して協力を求めている。
ほかに「白紙の調査票が届いた」(別府市)、「『個人情報なので書きたくない』と調査票に書かれていた」(日出町)―といったケースも。ある担当者は「調査員が回収時にミスがないかを確認する従来の方法は“水際作戦”でもあった。個人情報保護が求められる時代なので封入での提出はやむを得ないが、負担はかなり増えた」と明かす。
国勢調査の結果は、地方交付税の算定基準などとなる。県統計調査課は、子育て支援や高齢者福祉など、行政のさまざまな施策の基礎にもなっていると説明。「国民生活を向上させるため、精度の高い情報が必要。各自治体から問い合わせがあった場合は、積極的に協力をお願いしたい」と呼び掛けている。
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