
新聞を読み、気になる記事から俳句をつくる児童=7日、日出町藤原小学校
きょうから新聞週間―。来年度からの新学習指導要領に新聞の活用が盛り込まれたこともあり、県内でも新聞を教材とする授業が広がりつつある。日出町の藤原小学校(杉安千津美校長、186人)では、6年生が新聞記事を読んだ感想を俳句にするというユニークな学習をスタート。児童の個性あふれる一句が世相を映し出している。
同校の6年生31人は本年度、自主学習の中で、関心のある新聞記事を読んだ感想を述べる「1分間スピーチ」と、俳句を詠む習慣づくりに取り組んできた。9月下旬からは、文章の読解力や表現力などを養うため、新聞と俳句を組み合わせた学習を始めた。
担任の衛藤暢一教諭(36)によると、以前は児童のほとんどがテレビ欄以外の新聞記事を読んでおらず、もっぱらテレビでニュースを知る状況だった。そんな中、自主学習を通じて新聞を読むことに慣れさせたことで「家庭でも新聞を読む習慣が芽生えてきた」という。
児童は新聞の気になる記事に赤ペンで線を引いたり、切り取ってノートに張り付け、その感想を俳句にまとめる。大阪地検特捜部の検事が逮捕された事件について「書き換えで 正義の味方 地に落ちた」。父親が輸出関連企業に勤めている児童は「円高で 一番困るの お父さん」など、児童独自の考えをつづった作品が目立つ。佐藤はるなさん(12)は「俳句の『五七五』にまとめるのは難しいが、世の中の動きが今まで以上に分かるようになった」と話す。
「記事を読むことで自分なりの考えを持ち、ほかの児童と意見交換することで、新たな社会観が形成されている」と衛藤教諭。杉安校長も「記事を要約し、何を伝えたいかまとめることで思考力や表現力も養えている」と手応えを感じている。
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