
自転車で広島市の平和記念公園に千羽鶴を届けた緒環康浩さん
臼杵市の福良ケ丘小学校(吉賀京子校長、165人)と西中学校(庄司孝平校長、349人)の児童、生徒が、平和学習の一環として全校で千羽鶴を折り、被爆地の広島市、長崎市に贈った。被爆地までの“メッセンジャー”は、校区住民で自転車が特技の緒環(おだまき)康浩さん(42)=市内東福良・内装業=が担当。自転車で約630キロを走り、千羽鶴を届けた。
緒環さんが所属する自転車チーム「なるしまフレンド」の鳴嶋英雄会長(75)=東京都=が7月、日本海側縦断サイクリングツアーの最後に臼杵市入り。フィニッシュの翌日、福良ケ丘小学校で東京大空襲の戦争体験を児童に話した。体験談を聞いた児童が千羽鶴を折り始め、10日ほどで千羽そろえた。
西中学校は緒環さんが過去にも長崎に千羽鶴を持っていったことを知り、緒環さんに千羽鶴を託そうと1学期から準備を進めていた。
緒環さんは8月、約240キロを9時間かけ、長崎市の爆心地に近い城山小学校を訪問。
9月には約390キロを20時間かけ広島市へ。爆心地に近く平和資料館のある本川小学校を訪れ、平和記念公園に千羽鶴をささげた。日曜日にもかかわらず学校を開けてくれた教員からは、子どもたちに対する感謝の言葉を託されたという。
被爆地を目で見て「戦争が風化しつつあるのではないか」と感じた緒環さん。「被爆地の現状を子どもたちに伝えたい。平和の大切さについて、関心をさらに高めてもらいたい」と話している。
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