
全国に販路が広がり大人気の「つぶらなカボス」
JAフーズおおいた(杵築市、東照寺忍社長)の飲料「つぶらなカボス」が今年、郵便局との提携を契機に4年前の70倍となる約70万ケース(1ケース30本入り)を全国で販売した。大ヒットを受け、郵便局は来年も今年を上回る販売を計画中。カボス生産関係者はかつてない需要に喜ぶ一方、今年は収穫量が減る「裏年」のため、原料調達に奔走している。
つぶらなカボス(190グラム)はカボス果汁10%、はちみつ、夏ミカンの粒が入っており、飲みやすさが人気。JAフーズが10年前に開発し、県内のJA施設の自販機などで販売している。2006年度の販売量は1万ケース。今年は約5万ケースを販売した。
郵便局では、07年に旧日本郵政公社の九州支社長(当時)が来県した際に飲んで「売れる」と注目。これをきっかけに08年から九州3県の郵便局で取り扱いを始め、09年は東京、近畿などにも販路を広げ、29万ケースを販売。今年は沖縄を除く全国約2万4千の郵便局で販売し、取扱量は約65万ケースに達した。
各地の人気特産品がひしめく中、郵便局が扱う飲料部門で1位になった。1ケース3千円(送料・税込み)で、単純計算しても今年の売上高は約20億円に上る。飲みやすさや、郵便局の窓口販売の強化などが大ヒットの要因になった。
来年の生産量は「80万ケースがめどになる」(カボス生産関係者)とされ、約1300トンのカボスが必要になる。「将来は中国、タイでも売りたい」(小山田知司大分県庁内郵便局長)と、海外への販路拡大を目指す動きもある。
JA全農県本部、県や市町村などでつくる県カボス振興協議会が、11月1日をめどに高齢で収穫が行き届いていない農園などに声を掛け、集荷に奔走している。同県本部は「このヒットを維持できるように、何とか原料を確保したい。カボス青果のPRにもつながれば」と期待している。
<メモ> 今年の県内のカボス生産量は約4200トンの見込み。内訳は料理などに使う青果とジュースなどの加工用が半々。青果は加工用に比べ4~5倍の単価。昨年は表年で県全体の生産量は約6600トンだった。
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