
選手らに贈ろうと陶器のカップ(右上)を手作りしている倉員さん
ことしで30回目を迎える大分国際車いすマラソン大会(11月14日・大分市=県、日本障害者スポーツ協会・日本パラリンピック委員会、大分合同新聞など主催)の出場選手らに贈ろうと、陶芸家の倉員誠二さん(62)=大分市葛木=が陶器のカップを手作りしている。
カップは高さ、直径いずれも約8センチ。持ちやすいようにと、できる限り湾曲をなくし薄く成形。表面には“大分30回 2010”の文字や竹節をモチーフにした絵柄をあしらった。
倉員さんは以前から、市内の福祉施設などに寄付を続けている。「毎年勢いのある走りで力を与えてくれる選手らに、大会の節目に合わせてエールを送りたい」と6月から作業を始めた。早朝や仕事の後、製作に励み、これまでに300個を作った。大会までに500個の完成を目指す。
倉員さんは、23年前に初めてろくろを回し、陶芸の面白さにのめり込んだ。県内外の窯元や独学で腕を磨き、約20年前に自宅で窯を開いた。現在は県陶芸協会長や県美術協会工芸部長なども務める。妻の由紀子さん(65)によると「凝り性で、どの作品も丁寧で繊細なものばかり」という。
独特の乾燥法や色合いの出し方にこだわり、一つ一つを丁寧に仕上げる倉員さん。「大会後も、カップを使う時に大分県を思い出してもらえればうれしい」と願いを込めながら、ろくろを回している。
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