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杵築のサッカー場建設 特別委設置を否決

[2010年09月22日 10:13]

山香中の隣接地に建設が進むサッカー場

 杵築市議会は9月定例会最終日の21日、同市山香町に建設中の人工芝サッカー場について「手続きや入札に不明瞭(ふめいりょう)な点がある」として、議論するための特別委員会設置を議員提案したが、9対11の賛成少数で否決した。

 サッカー場については、計画段階から議会内で賛否が分かれ、ことし2月の臨時議会で関連予算案をわずか1票差で可決した。その後も見直しを求める一部議員は、経費が増大した手続きの流れなどを問題視。人工芝は一般競争入札(3社が応札)で納入業者を選定したが「市が求める条件で人工芝を納入できる業者は限られる」と指摘していた。
 市は「手続きや入札に問題点はない」と説明している。

 人工芝サッカー場建設計画は昨年3月、市総合計画に盛り込まれた。日本サッカー協会(JFA)公認の人工芝コート1面、クラブハウスを兼ねた管理棟を整備。現時点での建設費は約4億9千万円を見込む。
 「建設にはJFAの助成と、国からの過疎債などを利用するため、市の支出は約1億2千万円」と市スポーツ振興課。「試合のほか、子どもたちのサッカー教室や合宿など幅広く使える。交流人口の増加は山香地区の活性化につながる」と強調する。ただし、当初は約3億5千万円だった建設費は「経費の見直しと、(単価は高いが)より環境に配慮した人工芝に変更した」(同課)ことで膨れ上がった。
 そのため議会内には建設の賛否とともに、手続きなどを疑問視する声が根強く残る。ことしの9月定例会一般質問で議員7人のうち4人がサッカー場について質問。今回、特別委員会設置を求めた議員らは「ずさんな計画を看過すれば議会の存在意義が問われる。入札にも疑問点がある。否決されたが、今後の対応を検討したい」としている。
 近隣住民の思いもさまざま。町内野原の会社員男性(42)は「過疎化が進む地域での建設は将来への希望になる」と賛成。町内倉成の女性(73)は「地域は本当に活性化するだろうか」と疑問を投げかけた。

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