県内の治安情勢の変化に対応するため、警察署などの配置見直しを検討している県警は15日、「警察署等の配置見直し計画」案を公表した。県内17警察署のうち、杵築、日出両署と、臼杵、津久見両署をそれぞれ統合、15署体制とし、人口が増加している地域の交番や駐在所の配置を見直す。
来月14日まで計画案のパブリックコメント(意見募集)を実施した上で、10月中に計画を策定。本年度中に条例改正案を県議会に提案する予定。警察署の統合は2005年に佐賀関署を大分東署に統合して以来。
県警警務課によると、高速道路など道路交通網の整備や都市部への人口集中などで、県内の治安情勢は近年、大きく変化。大分、別府両市や周辺で事件事故が多発している。都市部の署では事件事故の対応に追われてパトロール活動が十分にできず、地方の小規模署では夜間、休日の当直人員が少ないため事件事故への初動が遅れることを懸念している。見直しにより、警察官を効率よく配置し、これらの問題に対応する。
計画案では、現在の日出署の位置に杵築日出署(仮称)を、臼杵署の位置に臼杵津久見署(仮称)を置く。現在の杵築、津久見両庁舎は幹部交番とし、刑事や交通、生活安全(津久見のみ)の各係を配置。運転免許更新や火薬類運搬許可申請(津久見のみ)の窓口は残す。統合時期はいずれも12年4月予定。
統合の利点として、夜間や休日に管内で実働するパトカーと当直勤務員が増え、事件の初動に投入できる人員が増える―などを挙げている。
砂田務警務部長は「管轄エリアは広くなるが、パトカーが増え、これまで通り交番や駐在所からも出動するため、初動の時間は変わらない」と説明する。
このほか、佐伯署の新設移転に伴って現在佐伯署がある市街地と、市街地化が進む大分市坂ノ市地区に交番を新設。同市松岡、川添両駐在所を明治交番に統合して同交番を移転するほか、由布市挾間地区に駐在所を置く。新設や移転時期は11~13年度の予定。
統合対象地域では、不安の声も上がっている。杵築市の八坂恭介市長は13日、「警察署があってこそ、治安が保たれている側面がある」などとして、同署の存続を求める要望書を県警本部長らに提出している。
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