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白熱“たばこ特需” 「利益増のチャンス」

[2010年09月12日 09:07]

10月1日からのたばこ値上げを前に、まとめ買いをする人が増えた=9日、大分市のトキハ会館

 たばこが10月1日から値上げ(増税)される。県内でも、たばこを買いだめする愛煙家が増え始め、デパートやコンビニは在庫を大幅に拡大、駆け込み需要に期待を寄せている。ドラッグストアでも禁煙グッズの売り上げが伸びるなど“たばこ商戦”が過熱する一方、個人経営のたばこ店は「客が少ないので、売れ残るリスクを負いたくない」と静観している。

 大分市のトキハ本店では、品切れにならないよう在庫を通常の2・5倍に拡大。「10月以降は売り上げが落ち込むだろう。この機に利益を確保しておきたい」と話す。すでに50カートン(1カートンは10箱)を予約した人もいるといい、「20~30円上がった前回の増税時(2006年)は、値上げの1週間前から客が殺到した。今回はさらに売れるのでは」とみている。
 市内のあるコンビニでも、8月末から10~20カートンを予約する客が増えてきた。「今月は大きな利益を得るチャンス」と男性店長(28)。在庫を通常月の3倍にしたほか、積極的に予約を勧めるなど、客の獲得に躍起になっている。
 ドラッグストアでは、禁煙グッズの売れ行きが好調。マツモトキヨシフレスポ春日浦店は、特設コーナーを設置。ニコチンパッチや電子たばこが人気という。「妻が夫に禁煙を勧めようとして買うケースも多い」と担当者。
 だが、個人経営のたばこ店では、目立った動きはない。ある男性店主(67)は「08年のタスポ(成人識別カード)導入以降、客が激減した。大量に入荷しても消費期限を迎える前に売り切る自信がない。確実に購入してくれる得意先の分しか仕入れません」。
 大分たばこ販売協同組合の高野久雄理事長は「増税後は在庫数を税務署に申告しないといけない。高齢化が進む個人店では、申告の手間や売れ残りを嫌い、結果的に何もしない店が多いようだ」と話した。

 <ポイント>たばこ値上げ
 今回、1本当たり3・5円、1箱では70円の増税となる。さらにメーカー側の値上げも加わり、多くの銘柄は110~140円アップの1箱410~440円となる。メーカー側の値上げについて、JTは「コスト削減のみでは対応しきれないため」とし、10月以降の販売数は25%の落ち込みを予想している。

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