
活動報告会で発表する佐々木大さん=11日午後、長崎市の長崎ブリックホール国際会議場
九州全体の「圏域力」をキーワードに、地域の将来像を探る「九州創発塾2010 七つのシナジーが切り拓(ひら)く未来へ」(大分合同新聞など九州7新聞社主催、中小企業基盤整備機構九州支部など共催、旭化成協賛)は11日、長崎県内で5班に分かれ歴史的建造物や産業施設を見学。塾生が地域振興に関する発見やアイデアを報告し、閉幕した。
市内全体をステージに見立て、散策型の観光スタイルを築いた2006年の「長崎さるく博」に学ぶコースには塾生約40人が参加。市民ボランティアのガイドが案内し、商店街やアーケードを縫うように歩きながら、約2時間かけて崇福寺や旧グラバー住宅といった歴史的建造物を見て回った。
ガイドは案内コースの途中でたびたび立ち止まり、「この駐車場には坂本竜馬にゆかりの深い料亭があった」などと観光マップにはない見どころを説明。塾生からは「事前に研修を受けているボランティアの説明は詳しくて面白い」「乗り物に頼らずに歩いて回ることで、長崎のまちを面として楽しむことができた」といった感想が聞かれた。
この後、5班から1人ずつが代表して活動の成果を報告。長崎の教会群とキリスト教関連の遺産を見学した佐々木大さん(29)=佐伯市・塾講師=は「現代の日本人が持っている、他の宗教に対する寛容さを大切にしていきたい」と話した。
総合コーディネーターを務める脳科学者の茂木健一郎氏が「歴史は一人一人の活動が動かしていく。自分の個性を最大限生かしてほしい」と述べ、2日間の大会を締めくくった。九州創発塾は来年、熊本県で開かれる。
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