
合同面接会に臨む警備講習会の修了生(手前)=8月、大分市内
団塊世代の大量退職時代を迎え、県シルバー人材センター連合会は「警備」「介護」の技能講習会を開いている。不況の影響で就職や再就職が厳しい中、やる気に満ちた人に新たな技能を身に付けてもらい、少しでも就業に結びつけようという試み。県内の60歳以上の就職率は22.6%(2009年度)と低いが、労働力不足の職種にターゲットを絞ることで就職率約70%という実績を挙げている。
シルバー人材センターは、現役をリタイアした人に臨時的・短期的な仕事を提供する組織。雇用関係を結ばず、生きがいや社会参加を主目的にしているが、近年、「もっと働きたい」と希望する人が相談に訪れるケースが増えたという。
大分労働局によると、県内の60歳以上の求職者は08年度が約8400人、09年度が約1万人と年々増加傾向。これに対し、就業できたのはそれぞれ1909人、2401人と20%台にとどまっている。
そこで同連合会は昨年度から国の委託事業として高齢者の求人が比較的多い警備、ヘルパーの技能講習会を始めた。大分、別府、中津市で各4回ずつ開催。これまでヘルパー研修では受講者110人中81人、警備では61人中37人が就業した。
大分市内で8月にあった警備講習会には20人が受講。11日間学んだ後、交通誘導業務を主とする8社との合同面接会に臨んだ。
製造業の会社に勤めていた同市内の男性(62)は「毎日が日曜日というのもきつい。不安もあるがチャレンジしたい」。食品関係の会社を退職した同市内の男性(60)は「半年間遊び、職探しを始めたがこの年になるとない。一からやり直そうと思った」と話した。
同連合会は「不況で早期退職を迫られたケースもあり、仕事を希望する人は多い。技能を身に付ける場を提供し、高齢者のニーズに応えたい」としている。
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