
重機で模型牛の埋却をする関係者=8日、豊後大野市三重町の県立農業大学校
口蹄(こうてい)疫の発生を想定し、県が約120人を動員して開いた大規模な防疫演習。県がまとめた防疫ガイドラインの検証を目的に、本番さながらに家畜の殺処分、埋却などの訓練をした。一方、想定通りに作業が進まない場面があり、課題も浮かんだ。県は演習結果を検証し、ガイドラインを改善する。
演習には現場作業班として県、豊後大野市の職員ら約90人が参加。途中で殺処分班を乗せたバスが想定した経路を進めず、作業開始が遅れるトラブルがあった。また殺処分班のリーダー役が農場内の対応に追われて指示が行き届かず、「何が必要が分からない」と班員が戸惑う場面も。
演習を視察した長崎県の職員(40)は「本番はもっと慌てるだろう。防疫計画をしっかりとさせなくては」、福岡県の畜産担当職員(53)は「作業員の健康管理や殺処分担当者の精神的なケアなど、防疫周辺にもたくさんのスタッフが必要だと分かった」と話した。
大分県は演習終了後の講評で▽リーダー役の増員を検討▽不測の事態に備えた連絡体制の整備―などを課題に挙げた。演習内容を分析して、ガイドラインの見直しをする。
森下幸生県農林水産部理事兼審議監は「いくつかの課題が浮かび上がり大きな収穫になった。(感染経路などが明らかになっていないという意味で)口蹄疫はいつ県内で発生するか分からない。今回の演習を万全な防疫に役立てたい」と話した。
【メ モ】演習は豊後大野市三重町の県立農業大学校で乳牛3頭に水疱(すいほう)が見つかった―との想定で実施。農場、埋却地、消毒ポイントなどに配置する作業員約90人を招集。処分対象となる「疑似患畜」として確定後、県庁の総合対策本部会議の指揮で、同大学校の飼育牛の殺処分(模擬注射)や重機による埋却地の掘削、模型牛の埋却などをした。
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