
全身を消毒し、殺処分の演習に向かう防疫員=8日午後、三重町の県立農業大学校
宮崎県で猛威を振るった口蹄(こうてい)疫問題を受け、大分県は8日、県内での口蹄疫発生を想定した防疫演習を豊後大野市三重町の県立農業大学校などで開いた。県によると、約120人を動員した大規模な演習は全国でも初めて。6月にまとめたガイドラインの実効性を検証するため、防疫対応の手順を確認した。
演習には現場作業班として県、豊後大野市の職員ら約90人が参加。九州各県、県内各市町の関係者ら約110人が視察した。
午前5時半、同大学校の農場で飼育する乳牛3頭の口や乳房に水疱(すいほう)が見つかった―との想定で開始。
県職員が農場に立ち入り、乳牛の写真を撮影。県の畜産担当部署は、動物衛生研究所(東京都小平市)と協議し、発見から約5時間後に写真判定で疑似患畜と確定。緊急消毒ポイント5カ所、家畜などの移動・搬出制限区域を設けた。
殺処分班(2班)の10人が、農場の牛をつなぎ留めて処分の模擬注射を実施。農場近くに確保した埋却地では、成牛20頭が入る穴を重機で掘り、処分を終えた模擬の牛を埋却した。
視察に訪れた長崎県職員の下村辰人さん(48)は「長崎でも10月に演習を実施する予定。演習の流れで細部がどうなっているかをしっかり確認したい」と話した。
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