
「豊後国臼杵の二孝女物語」を出版した藤沢勝美さん
臼杵市井村の藤沢勝美さん(68)が、同市野津町川登の実話を題材にした歴史小説「豊後国臼杵の二孝女物語」を出版した。江戸時代後期、19世紀前半の貧農親子を主人公に、家族愛の尊さをドラマチックに描いている。
物語は、巡礼の旅に出た父が水戸藩(茨城県)で病気のため行き倒れに。それを知った娘2人は川登からの長旅を決意し、苦難の末目的地にたどり着く。
史実は「豊後国二孝女物語」(茨城県立歴史館所蔵)などの文献に記録されているが、藤沢さんが大幅に脚色。親子による愛のキャッチボールの様子を随所にちりばめた。
藤沢さんは「資料を調べていくうちに家族の愛情の交流が浮かび、共感、感動した。家族の在り方を問う、絶好の題材とタイミングと思った」と話した。
藤沢さんは元小中学校長。大学時代の専攻が社会科だったこともあり、40年ほど前から郷土史研究を続けている。これまでに「臼杵石仏物語」「稲葉藩物語」などの著書があり、5作目。
B6判・211ページで、定価は970円(消費税込み)。市内の書店や商店、国宝臼杵石仏近くの売店などに置いている。
問い合わせは藤沢さん(TEL0972・63・2216)へ。
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