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大分大学、「女性研究者サポート室」設置

[2010年08月31日 12:28]

女性研究者サポート室長に就任した松浦恵子大分大学医学部准教授(左)=30日午後、県庁

 大分大学は女性の研究者、学生の支援に力を入れる。育児と研究を両立できる環境整備に取り組み、活動を支援して研究者としてのレベルアップを促す。教員や修士・博士課程の女性比率アップの目標を掲げた。県内の大学で初めて「女性研究者サポート室」を設置。学部の事情や女性の立場で異なるニーズに対応する仕組みづくりを模索する。

 本年度の国の科学技術振興調整費のうち、女性研究者支援モデル育成事業の分野で大分大学のプランが採択された。事業費は3年間で1億円(上限額)。
 達成目標として女性比率を▽教員 20%(現在15%)▽修士・博士課程の学生 35%(同29%)―にそれぞれ引き上げるとした。
 環境整備では旦野原、挾間両キャンパスに体調が悪い時に休んだり、授乳ができる休憩室を設置。医学部のある挾間キャンパス内の保育園に病児保育の導入を検討する。研究の支援では学長裁量の経費に「女性枠」を設ける。
 「地域社会との連携」も掲げ、将来は県内大学の連携組織や企業、県とともに支援体制を構築。出産・育児で現場を離れた女性医師の復帰を支援して地域医療の担い手を確保することも視野に入れている。
 女性への支援体制は少子化の中で学生を確保する上での利点にもなる。ただ他大学と比べて取り組みは遅れており、「この機会に追い付きたい」(藤岡利生理事兼副学長)考えだ。
 サポート室長の松浦恵子医学部准教授は、意思決定機関の学長室会議に出席する学長特別補佐に任命された。1児の母でもあり、「研究者としてのレベルアップとともに、個人としても幸せな輝いた女性研究者を増やせるよう応援していきたい」と話している。

▼科学技術振興調整費
 文部科学省の競争的な研究資金助成の一つ。
 ▽各府省の施策で対応できていない境界的なもの▽機動的に取り組むべきもの―などに活用される。女性研究者支援モデル育成事業は、九州では熊本、宮崎など各大学で既に実施されている。

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