
「保全、活用のための必要な取り組みを考えて」。「田染荘小崎の農村景観シンポジウム」で、パネルディスカッション(写真上)を聞く参加者
豊後高田市の「田染荘(たしぶのしょう)小崎(おさき)の農村景観」が国の重要文化的景観に選定されたことを記念し、景観保全や活用について考えるシンポジウム(大分合同新聞後援)が、同市のホテルであった。関係者や地元住民、市民ら約300人が集まった。
永松博文市長が5日に正式に選定を受けたことを報告し、「長年の調査研究に感謝。保全や活用の取り組みに一層の弾みをつけ、将来に残していきたい」とあいさつ。選定までの経過説明などがあった。
田染荘の初期の遺跡調査で中心的役割を務めた早稲田大学の海老沢衷文学学術院教授が、国内の荘園遺跡の調査研究や景観保全への認識にまつわる歴史などについて講演。別府大学の飯沼賢司教授が、田染荘に残る景観について話した。
「田染荘小崎の景観保全と活用について」をテーマにしたパネルディスカッションでは、別府大学の後藤宗俊名誉教授をコーディネーターに専門家や大学教授5人が文化財保護制度、田染荘の地質や動植物などについて発表。「文化財の観点だけで保存が進むものではない。価値を理解し、行政も地元もみんなで必要な取り組みを考えてほしい」といった意見が出た。
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