
調査結果について説明する県企画振興部の池辺英貴審議監(中央)ら=24日午前、県庁
県トラック協会(内田幹雄会長)の補助金不正流用問題で、県は24日、独自の調査結果や協会の再発防止策などを発表した。判明した補助金の不正流用累計額は2億7845万6千円。三ケ尻寛前会長(61)が代表理事を務める別の2団体を経由し、前会長の関係会社にも1160万円余りが流用されていたことなどを明らかにした。
県によると、補助金は県トラック事業協同組合連合会と県高速運輸事業協同組合(いずれも三ケ尻前会長が代表理事)に流れ、その使途は▽両団体の運転資金 1億700万円▽借入金の返済 5883万5千円▽三ケ尻前会長の関係会社への貸付金 1162万1千円▽不明 1億100万円。全体像から「各団体に強い影響力を持つ(三ケ尻)前会長が指示・統括していた」とした。
今後の再発防止策として協会は(1)業務刷新委員会を設置(2)内部監督・監査体制の点検と強化(3)コンプライアンス(法令順守)の確立(4)職員の内部通報制度の構築―などを掲げており、県は「協会は新しい執行体制で再出発し、再生に向けて誠実に取り組んでいることは評価できる。今後は再発防止策の進ちょく状況の報告を求め、必要な指導を行う」と説明。
刑事告発について池辺英貴・県企画振興部審議監は「内容を今後もう少し精査し、必要に応じて対応する」と話した。
<ポイント>
県トラック協会の補助金不正流用問題
協会は2004年度、全日本トラック協会への上納金とすべき県運輸事業振興助成補助金を外部に流用。県には適正使用したと毎年報告していたが、実際には翌05年度から09年度まで、その年の補助金を前年度分の上納金などに充てていた。少なくとも約4900万円が、三ケ尻前会長が代表理事を務める別の2団体などに流用されていた―とされる。問題発覚後の今年6月、三ケ尻前会長は引責辞任した。
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