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県の黒字、過去最大 県債残高も膨らむ

[2010年08月24日 10:26]

 大分県は23日、2009年度の普通会計決算見込みを発表した。景気・雇用対策に力を入れたため、歳出は前年度比8・0%増えた。一方で人件費抑制などの行革努力で1年間の実質収支(歳入歳出の差から翌年度に繰り越すべき財源を差し引いた額)は過去最大の黒字(27億6千万円)になった。財政構造の弾力性を示す経常収支比率(96・7%)は1・3ポイント改善した。

 貯金である財政調整用基金残高(350億円)は微減にとどめ、「11年度末に300億円」の目標を達成できる見通しという。
 ただ、国の方針で地方交付税の振り替わりである臨時財政対策債(臨財債)の発行が倍増したため、県債残高(1兆230億円)も過去最高。2年連続で1兆円を超えた。返済に交付税を充てる臨財債以外の県債(8147億円)は8年連続の減少で、「実質的な借金」の減少に努めた。
 広瀬勝貞知事は会見で「景気や国の財政は厳しく、福祉関係の支出も増大が見込まれる。財政運営には十分に注意する」と述べた。
 【歳入】6243億9503万円で、前年度比7・7%増。製造業の減益や税源格差是正策(法人事業税の一部を国税化、国が地方に配分)の導入で法人2税が落ち込んだことなどから県税(1093億円)が13・9%減。一方で経済対策の交付金を含む国庫支出金(45・5%増)、臨財債(102%増)など国依存や借金による財源が増えた。
 【歳出】6121億1122万円。人事委員会勧告に沿った職員給与の引き下げや、定数削減で人件費が3・5%減。国の経済対策を活用して土木、農林水産の公共工事に加えて学校、福祉施設の耐震化を積極的に進めたため、普通建設事業費(8・2%増)が3年ぶりに増加した。
 【財政指標】自治体財政健全化法の4指標は▽実質赤字比率と連結実質赤字比率は黒字のため数値なし▽実質公債費比率(基準25%)は14・6%▽将来負担比率(同400%)は211・2%―でいずれも早期健全化基準を下回った。

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