
報道陣に公開された203ミリりゅう弾砲の実弾砲撃訓練=21日午後、日出生台演習場
玖珠町日出生の日出生台演習場沿いの県道で砲弾の破片が見つかった問題を受けて中止されていた陸上自衛隊の203ミリりゅう弾砲の実弾砲撃訓練が21日、2年3カ月ぶりに同演習場で再開された。陸自は同日午後、訓練の様子を報道陣に公開。「安全対策を講じた結果、破片が飛び散って人や物に損害を与える可能性はほぼゼロになった」と説明し、安全管理の徹底を強調した。
この日の訓練は午前8時13分に開始。りゅう弾砲9門を使い、砲陣地から約5キロ先の弾着区域に向けて、午後6時51分までに計239発を撃った。
訓練をめぐっては、砲弾の破片が飛び散る可能性のある「危険区域」が、住民の生活道路となっている県道約1・7キロを含む形で設定されていたことが判明。訓練計画そのものがずさんだったことが浮き彫りになっている。
陸自西部方面特科隊(湯布院駐屯地)の村松秀明隊長はパネルを使って安全対策を説明。(1)隊員の安全教育を徹底する(2)弾着区域を6割ほど狭くし、弾着区域を含む危険区域は県道を含まないようにし、四方に300~350メートル広くする(3)訓練中は砲の近くに安全係と担当の幹部を配置し、砲の方向や弾薬の点検を行う―などの改善点を示した。
「破片が危険区域を飛び出て人や物に損害を与える確率は3千万分の1まで抑えた。さらに安全管理を徹底して訓練をしていきたい」と村松隊長。22日も午前8時から正午まで約100発を撃つ予定という。
地元、安全管理求める声
訓練再開に対し、演習場の西に位置する玖珠町の3自治区でつくる地域組織「相愛会」の吉平静馬会長(67)は「自衛隊との共存共栄は大切」と理解を示しつつ、「安全管理は徹底してほしい」と話した。
ローカルネット大分・日出生台(事務局・由布市湯布院町)は同日、陸自は説明不足で訓練への不安は解消されていないとして、再開への抗議と訓練の中止を求める文書を陸自西部方面総監部に送付した。
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