
木村憲一さん(右)と妻の喬子さんから愛情を受け育つヤギ
大分市佐賀関の木村憲一さん(62)は、飼育しているヤギのミルクを使った自家製アイスクリームを販売している。製造できる数が限られているため、現在は地区内でしか購入できないが、濃厚ながらあっさりとした後味が老若男女問わず人気を集めている。
木村さんはかつて畜産試験場で働いた経験がある。約5年前、以前から夢に描いていた牧場を地区内の山間につくりヤギを飼い始めた。現在は、0歳から5歳までの13頭を手塩にかけて育てている。家族や知り合いに振る舞っていた生乳を、もっと多くの人にも味わってもらおうと、販売許可を受けやすいアイスに加工することに。7月から地区内の直売所や売店などに卸し始めた。
市内で建設業を営む傍ら、連日早朝と夕方の2回牧場に足を運び、ヤギの飼育から搾乳まですべてを一人でこなす。アイス販売を手伝う妻の喬子さん(62)は「前日どんなに酒を飲んでもヤギの世話は欠かさない」と笑みをこぼす。
自宅近くに設けた工場でのアイス製造は、深夜にまで及ぶが、「ヤギの生乳は母乳に近い成分と言われ栄養豊富。おいしさを知ってもらうと同時に、家畜に適したヤギの魅力にも目を向けてほしい」と木村さん。たっぷり愛情を受けたヤギのミルクから作られるアイスは、臭みがなくまろやかな口当たりが自慢。
アイスはミルク、抹茶、きな粉の3種類を週に250個ほど製造。「関あじ・関さば館」や国道九四フェリー内の売店などで販売している。いずれも1個300円。問い合わせは「木村山羊牧場」(TEL090・7460・0443)まで。
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