スカイネットアジア航空(SNA)の大分―東京(羽田)線参入により、大分空港は従来のダイヤに比べ羽田発の始発時間が早まり、大分発の最終便が繰り下がる。低価格も売り物で、関係者からは「ビジネス、観光の両面で大分空港が利用しやすくなる」と歓迎する声が相次いだ。
SNAの就航で鹿児島、熊本など九州内の主要空港で実現している羽田線での3社以上の運航体制が大分でもスタートする。料金は既存2社(日本航空、全日空)より普通運賃ベースで約6千円安くなる見通し。SNA誘致に取り組んできた姫野清高県商工会議所連合会長は「運賃面で近県の他空港と同じラインに立てる。今後2社が下げることもあり得る。バランスの良いダイヤと合わせ、利便性は高まる」と期待する。
新ダイヤでは羽田発に午前6時40分、大分発に午後8時を設定。2社体制時に比べて大分での滞在時間を3時間近く延ばすことが可能になる。大塚久司県総合交通対策課長は「滞在時間延長はビジネス、観光の両面で便利。利便性向上を積極的にアピールし課題となっている大分空港利用者の増加につなげたい」と言う。
観光振興につなげるには首都圏からの誘客促進策が必要。ツーリズムおおいたの金谷俊樹事務局長は「福岡都市圏に加え、首都圏での観光プロモーションにも力を入れねば」と強調する。
大分空港発着の羽田便は全日空が単独運航便を減らした結果、現行より2往復増の1日13往復になる。日本航空大分支店は「競争が激化するのは当然だが、実績やサービスで対抗する」構え。全日空大分支店は「共同運航は九州の他空港でも利用者アップなどの相乗効果が出ている。ダメージはないと思う」(遠藤克己支店長)と見ている。
JAL、10月末から大阪線を1往復減 ジェイ・エアが運航
日本航空グループは20日、現在は日本エアコミューター(JAC)が運航している大分―大阪(伊丹)線を10月31日から1日2往復(現行3往復)に減便すると発表した。運航会社は同グループのジェイ・エアに替わる。大阪線は新幹線との競合で利用者減少が続いており、全日空、アイベックスエアラインズと合わせると5往復体制(現行6往復)に縮小する。
JACの大阪線は今年4月1日から1往復減ったばかりだった。
経営再建中の日本航空グループは同日、本年度下半期の路線便数計画の変更を発表。運航子会社の業務見直しで、大分―大阪線の運航はプロペラ機を使うJACからジェット機のジェイ・エアになった。大阪空港にはジェット機の発着枠に制限があり、全体の便数見直しの中で利用減が続く大分線が減便対象になったとみられる。
県総合交通対策課は「非常に残念。大阪線は苦戦が続いており、利用促進にさらに力を入れたい」としている。
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