
「湯の花」を使った化粧品。せっけん、ミストスプレー、全身ジェルの3種類を販売。
別府市明礬温泉の特産品「湯の花」を配合した化粧品「湯の花コスメ」が評判だ。伝統の「入浴剤」のイメージとは一線を画した新たな発想の商品を、と観光施設「湯の里」が開発した。代表取締役の飯倉里美さんは「湯の花作りを始めた先祖から私で16代目。将来まで子どもたちが古里の伝統を誇りに思えるよう、現代にあった方法で湯の花をアピールしていきたい」と話している。
明礬地区に約290年前から伝わる「湯の花製造技術」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。わらぶきの湯の花小屋で温泉噴気から作る結晶が、明礬ならではの「湯の花」。湯の里は伝統の製法で湯の花を作り続け、販売している。
粉末状の湯の花を湯に溶かすのが従来の使い方で、水虫やあせもなどへの効能から根強い人気がある。しかし「シャワーだけの人など、若い世代には入浴スタイルの変化もある」と飯倉さん。「伝統を守っていくには昔のやり方だけではだめ。今だからできる方法があるはず」と考え、化粧品に行き着いた。
5年近い試行錯誤を繰り返して製品化に成功し▽せっけん(1500円)▽ミストスプレー(2100円)▽全身ジェル(2100円)―の3種類を4年前に発売。湯の花成分は洗浄力に優れ、殺菌効果も期待できるという。ミストやジェルは保湿効果が特長だ。
特に宣伝はせず、湯の里の土産品販売所と通信販売のみで売っているが、一度買い求めた観光客がリピーターになり、口コミも広がって、3種類合わせて月に1万個以上を売り上げる人気商品に育った。
常に湯の花の活用方法を模索しているという飯倉さん。近く新商品も発売する計画だ。
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