
1人暮らしの高齢者を訪ね、水分補給を勧めるケアマネジャー。この時、室内の温度計は32度を示していた=19日正午ごろ、別府市内
全国各地で熱中症による高齢者の死亡が相次いでいる。高齢者は体調を崩しやすいだけに、県内の介護事業者は自宅を訪問するなどして、水分補給や室温管理などへの注意を喚起。「食欲減退など小さな変化も見過ごせない」と神経をとがらせている。
地域の高齢者を支える城東地域包括支援センター(大分市)は、1人暮らしの高齢者を中心に電話連絡を取ったり、直接、訪問して体調管理を指導している。「定期的にヘルパーが訪問する高齢者はいいが、介護サービスを利用していない人もいるので心配」と友昌世・主任介護支援専門員(ケアマネジャー)。
ケアプラン作成に当たる居宅介護支援事業所「健生」(同市)は、介護計画の見直し作業に追われているという。「認知症の高齢夫婦世帯が気になって訪ねると、暑さで2人とも水分も食事も取れず、ぐったりしていた。すぐにデイサービスと訪問看護を受けられるように手配した」とケアマネジャーの一人。
別府市のある居宅介護支援事業所では、足腰の弱い1人暮らしの男性(95)が特に気掛かり。週3回の訪問介護と配食サービスを受けているが、クーラーも使わず扇風機でしのぎ、体重が落ちてきているという。
担当のケアマネジャーが毎日何度も様子を見に行くが、窓を締め切ったままになっていることも度々。「せめて1日2回、訪問介護を受ければいいが、経済的な負担が大きい」ため、事業所職員がボランティアで見守り続けている状況だ。
県内で7月以降、熱中症で救急搬送された人の約半数は65歳以上の高齢者。国東市では、自宅にいた女性(78)が死亡している。
介護事業などを展開するNPO法人福祉の森(別府市)の北地輝昭理事長は「この暑さを乗り切るには、1事業所の努力だけでなく、関係機関の連携強化が必要」と話した。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA