
真竹で器を作る婦人部のメンバー
別府市城島の安楽寺で毎年開かれている夏の恒例行事「城島ふるさと祭り」が、15日の今年限りで幕を下ろすことになった。地元住民の高齢化と地域の過疎化の進行で、祭りを継続させていくことが困難になったためで、地区全員の合意で決まったという。実行委員長の安光哲来さん(79)は「20回目の節目を迎える今回までは何とか頑張ろうとみんなで話していた。続けたいという思いもあるが、地区の状況を考えればやむを得ない」と話している。
祭りは、盆に古里に帰省する親類たちに楽しい思い出を作ってもらおうと開いていた供養踊り大会を発展させる形で始まった。当初は、住民を中心とした祭りだったが、徐々に評判が広がり、今では市街地からも多くの市民が訪れる。
祭りの名物は、地区の豊富な真竹を利用した「101メートルそうめん流し」。10メートルほどの竹を真っ二つに割ったといを継いで作る。「といを作るのは大変な作業。若い人がおらんし、力仕事がしんどくなってきた」と田原日出夫自治会長(60)。
同地区は現在、21世帯、58人が暮らしているが、祭りを始めた20年前と比べると人口は半減。高齢化率も約32%で、市内の平均を上回る。50、60代の“若手”がとい作り、真竹の器とそうめんのつゆ作りは婦人部が担当し、当日は住民総出でもてなす。
「できるだけ多くの人に来てもらい、“城島の夏”を心に焼き付けて帰ってほしい。私たち住民も完全燃焼したい」と田原会長。そうめん流しは午後5時から、数回にわたって行われ、住民による模擬店や供養踊り、抽選会などもある。
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