
(写真右から)「国際的に活躍できる会計士になりたい」と金俊赫さん、「日中双方の企業間での活躍目指す」と趙楠さん
第125回「日商簿記検定試験」(6月・大分市)で、県内の外国人留学生2人が2級に満点合格した。大分商工会議所によると、外国人留学生の満点合格は記録が残っている1998年以降、初めて。同会議所は「言葉の壁を乗り越えての努力は、日本人学生にとってもいい刺激になる」と2人の活躍を期待している。
2級は高校卒業程度レベルの商業、工業簿記。企業の経営管理に役立つ損益計算書や貸借対照表、原価計算表などの作成能力が問われる。今回は全国で約6万7千人が挑戦し、合格率は40%だった。
満点を達成したのは、立命館アジア太平洋大学(APU)国際経営学部4年の金(キム)俊(ジュン)赫(ヒョク)さん(23)=韓国出身=と、大分大学大学院経済学研究科修士課程経済社会政策専攻1年の趙(ちょう)楠(なん)さん(24)=中国出身。
金さんの夢は母国・韓国と日本のビジネスの橋渡し役。「2015年から日本でも国際会計基準の適用が始まる。語学と会計の知識を生かして国際的に活躍できる会計士になりたい」とバッグには常に計算機を入れ、大学院を目指して勉強中。
日本語専攻で大分大に交換留学した経験もある趙さんは、この春から大学院生。税理士になるのが目標だ。高校生の時に故郷にある自動車工場が日本企業と合併する動きがダイナミックに映った。その時、「自分も日中双方の企業の間に立って活躍できる人材になりたい」と抱いた熱い思いが原動力という。
県内では近年、簿記検定に合格する留学生が現れ始めたが、留学生の就職先は乏しいのが現状。大学関係者は「日本で生活の基盤を築きたいと考えるアジア各国の留学生は増加傾向にある。地元企業にも異文化に対する理解が広がれば、活躍の場はもっと広がるのではないか」と話している。
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