
「大分大空襲」の話を真剣なまなざしで聞く大分市下郡小の児童ら=6日午前
「広島原爆の日」の6日、県内の小中学校は平和集会などを開いた。大分市下郡小学校(別木達彦校長、845人)では、大分大空襲(1945年)の体験者が戦争の悲惨さを語り、子どもたちは「平和」について考えた。
下郡小は、戦争の語り部が少なくなる中、地元の戦争体験者から直接話を聞きたいと、近くの佐藤利信さん(80)を招いた。
佐藤さんは終戦当時、15歳。学徒動員で中津の軍需工場で働き、大分大空襲では四つ年上の姉を亡くし、自宅も全壊したという。
「夜中、ブォーンと爆撃機が飛ぶ音がした。しばらくすると突然、ごう音が響いた。外に飛び出すと焼夷(しょうい)弾で真昼のように明るかった」と佐藤さん。「激しい爆撃が続き、無我夢中で電柱にしがみついた。泣きながら母親を呼ぶ子どもの声、子どもを捜す母親の叫び声が今も耳に残っている」と時折、涙声で語った。
最後に、下郡神社の境内には平和祈念碑があり、戦争で亡くなった地元の人の名前が刻まれていることを紹介し、「一度じっくりと見て、平和について考えてほしい」と呼び掛けた。
5、6年生でつくる人権平和委員会の児童は、広島の原爆をテーマにした紙芝居を上演。同委員会部長の高橋優奈さん(6年)は「戦争の怖さを知った。もし自分が体験していたら佐藤さんみたいに大勢の前で話せるだろうかと思った。平和を大切にしたい」と話した。
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