
「重点港湾」に選ばれた中津港。ダイハツ中津工場に隣接している
国土交通省は3日、来年度以降に集中整備する「重点港湾」(43港)として、県内の重要港湾5港から中津と大分を選んだ。両港の関係者は「さらなる整備促進を期待したい」と歓迎する。選定から外れた別府、津久見、佐伯も実施中の整備事業は継続されるため地元市は冷静に受け止めているが、港湾整備の効率化を進める国に対して「既存事業は着実に実行を」とくぎを刺す声も聞かれた。
国は投資先の「選択と集中」を進めるため(1)将来の需要見込み(2)地域経済への貢献―などの観点で選定。外れた港湾では新規の直轄事業は原則実施しない。
中津港はダイハツ九州の進出で貨物取扱量が増加。2009年に外航船が直接出入港できる開港指定も受けた。中津市の新貝正勝市長は「RORO船(トラック、トレーラーが直接乗り降り)やコンテナ船の運用に向けた今後の整備に大きく道を開く。大型客船誘致や貨物量増加を図りたい」と利用促進に意欲を示す。ダイハツ九州の親会社・ダイハツ工業広報部(大阪府)も「港の機能が一層充実することは地域経済の発展につながる」と期待する。
大分港は県内最大の貨物取扱量を誇り、大分市の海岸線の大半(約25キロ)を占める。市河川課は「市民生活や産業活動に必要な社会資本の整備と経済波及効果を期待したい」とし、県とともに西大分港の景観整備にも力を入れる方針。
一方、外れた3港はいずれも新規事業の予定がなく、「今のところ大きな影響はない」(津久見市都市建設課)とする。
佐伯市の西嶋泰義市長は、佐伯港の水深14メートル岸壁が12年度完成予定で整備が進むことを前提に「完成後の利活用が課題」と知恵を絞る。別府港は18年度までに第4埠頭(ふとう)沖防波堤の整備が終わる予定だが、国の厳しい財政事情を念頭に「建設期間が長引かないよう要望していく」(別府市建設部)。
県港湾課の若月保夫課長は「沖縄以外の九州各県で唯一、2港が選ばれた」と一定の評価をした上で、「外れた3港で今後、必要な施設が出てくれば県と当該市で整備したい」としている。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
![]()