
「ほら、そこにいるよ」。河口で産卵するカブトガニを観察する参加者
日本カブトガニを守る会大分支部(西原繁朝支部長)は、杵築市の江頭川河口でカブトガニの産卵観察会を開いた。例年は7月中旬から同下旬が産卵のピークだが「今シーズンは産卵する個体が少ない」と西原支部長。今まで以上に保護活動への協力、河川の環境保護などを呼び掛けている。
観察会に約10人が参加。河口付近でつがい2組の産卵を確認した。家族と参加した同市大内小1年の岡田芽生さん(7)は「海で泳いでいるカブトガニを見たのは初めて。卵を産む様子はよく見えなかったけど、楽しかった」と話した。
カブトガニは海水と淡水が混じり合う河口付近(汽水域)で産卵。メスは柔らかい砂地を選んで深さ10センチほどの穴を掘り、1カ所に500個前後を産み落とすという。今シーズン、同支部が確認した産卵は観察会の2回を含めて計7回。調査を始めた20年ほど前はシーズンに50~60回以上確認できていたという。産卵する個体の減少について西原支部長は「生息エリアの環境悪化などが原因ではないか」と心配している。
来月22日に幼生の観察会
日本カブトガニを守る会大分支部は9月22日午後7時半から、同市灘手の首ひねり波止場で、ふ化したばかりのカブトガニの「1齢幼生」の観察会を開く。産卵直後の卵は直径約2ミリ。約50日で5ミリくらいまで大きくなって、ふ化する。
また「保護していくためには、多くの人にカブトガニへの興味、愛着を持ってもらうことが必要」と支部への加入も呼び掛けている。年会費2千円。産卵場の清掃や観察会などのイベント告知のほか、毎年発行する会報が届く。
観察会、支部への問い合わせはいずれも市農林水産課(TEL0978・62・3131)へ。
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