
フライ、パエリア、丼などの「岩ガキ」料理
「岩ガキ」が旬を迎え、佐伯市蒲江が売り出しに力を入れている。“夏ガキ”と銘打ち、養殖物の出荷をことしから本格的にスタートさせ、飲食店も岩ガキ料理の提供を始めた。関係者たちは「夏の味覚として佐伯の新たな特産品にしたい」と期待を寄せている。
出荷を始めたのは、同市蒲江名護屋地区の県漁協名護屋支店カキ類養殖協議会(津田幸喜会長)の6業者。名護屋湾で数年前から試験的に岩ガキの養殖を始め、生産技術が整った2009年から本格的に取り組んでいる。旬は6月から9月まで。ことしは7~8万個の出荷を見込んでいる。
1粒の大きさは殻付きで100グラム程度。ぎっしりと詰まった身の味わいは濃厚で、栄養価が高く、夏バテ対策に適しているという。山岡均支店長は「カキがプランクトンを食べやすいように手入れをしながら育てているため、天然物と比べ、成育が早く、形も整っている」と話す。
道の駅「かまえ」など同市蒲江の観光施設で販売、岩ガキ料理も提供している。民宿「うみ幸」(葛原)はカキ尽くしのメニューを考案。カキ丼やパエリア、カルパッチョなどのオリジナル料理を味わうことができる。また、地元通販会社はインターネット販売を計画している。
同支店の津田林夫運営委員長は「漁業不振が続くが、岩ガキを多くの人々に知ってもらい、水産業回復の起爆剤にしたい」としている。
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