
津久見市内の全教員を対象に実施した研修会=津久見市民会館
大分県内の市町村が学力向上に向け、教員の資質向上に力を入れている。津久見市と九重町が教員を対象にした研修会を開いたり、教員同士が学力向上を話し合う組織を設置。学校現場の意識改革、授業力を高めることで児童・生徒の学力アップにつなげる狙いだ。県教委によると、これまでに臼杵市と由布市、豊後高田市、豊後大野市、津久見市、姫島村が独自の学力向上組織を設置。別府市なども設置を予定している。
県内6カ所の教育事務所ごとにある「地域学力向上推進協議会」も学校での先進的な取り組み共有を進めるが、「学力向上には市町村教委と学校現場の緊密な連携が不可欠」(県教委義務教育課)と、市町村独自の動きを後押しする方針。
九重町は5月に指導主事と小中学校の研究担当教員が学力向上連絡会議を開設した。学校の現状や分かりやすい板書の書き方、ノートの取らせ方などについて情報共有を推進。「授業をよりよくする一歩になれば」(町教委)と期待する。
津久見市は23日、校長から臨時講師まで市内の小中学校勤務の全教員(約130人)を対象にした学力向上研修会を初開催。本年度策定した市学力向上推進計画の説明や各種学力調査の結果分析などを通して、教員、教委間の情報や問題意識の共有を図った。蒲原学教育長は「学力向上は“チーム津久見”として全体で取り組まないと進まない課題」と一体感醸成の必要性を強調。今後も随時、全体での研修会を開いていく。
佐伯市でも同日、佐伯教育事務所と連携して市内の小中学校長と研究主任約100人が参加した研修会を開催。「教員が相互に授業を見合う『互見』授業の積極実施」(昭和中)「すべての教室で共通する授業の基本形づくり」(佐伯小)といった各校の実践例を紹介するなど、学校間での情報共有を進めている。
県内児童・生徒の学力
小6(国、算)と中3(国、数)を対象にした全国学力テストが両学年とも全国40位。小5(国、算)と中2(国、数、英)の「基礎・基本定着状況調査」ですべての学年、科目が全国平均を上回っているのは豊後高田市と宇佐市、日出町=いずれも2009年度=にとどまる。
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