
試合終了後、伝統の応援「大工毘沙門(だいこうびしゃもん)」で甲子園での活躍を誓う野球部員=27日午後、大分市の新大分球場
「信じていた」「大分工の誇りだ」―。27日、全国高校野球選手権大分大会の決勝戦。三塁側スタンドを埋め尽くした大分工の応援団は17年ぶりの“甲子園切符”に熱狂。胸を張り、声高らかに校歌を歌った。一方、明豊の応援団も最後まで粘りを見せた選手たちの健闘をたたえた。
大分工は全校生徒や保護者、OBら約800人が駆け付けた。2点を先取した初回からボルテージは最高。攻撃の口火を切った先頭打者下川哲司選手の父・寿雄さん(42)は「スランプで苦しんでいた時もあったが、よく打った」。
3点リードで迎えた最終回。一打同点の緊迫した場面に「頑張れ、あと1人だ」と必死に声援を送った。「絶対に負けないという先輩たちの強い気持ちが勝利につながった」と野球部1年の渋谷光君(15)。最後の打者を打ち取った瞬間、生徒は抱き合い、保護者は涙を流して喜びを爆発させた。応援団長の渡辺湧君(3年)は「みんなの応援が力となった」と感謝した。
田中太一投手の父で保護者会長の田中豊さん(43)は「どっちが勝ってもおかしくない試合だった。全員の力が一つになったのが良かった」。野球部OBの安部正昭さん(23)は「甲子園でも、いつも通りのプレーで頑張ってほしい」とエールを送った。
連続優勝を目指した明豊は全校生徒や保護者ら約700人が声援。白岩弘道校長(63)は「もう少し早く点を取れていたら」と悔しさをにじませ、保護者会「白球の会」の荒波哲雄会長(47)は「選手は昨年のチームと比べられて苦しんできたが、よく頑張った」。
大会直前に腰を痛め、ベンチ入りを逃した野球部2年の岡本健一郎君(17)は「先輩の悔しさは僕たちが晴らす。来年の決勝戦では僕がマウンド上でガッツポーズをする」と誓った。
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