
エステを受ける女性客=大分市中央町のエステティックサロン
ストレスの多い現代社会。大分市中心部にはエステやマッサージなどの店舗が相次ぎ出店、“癒やしビジネス”がじわりと浸透してきた。男性や高齢者の利用客も目立ち、商店街では“癒やし”を活性化につなげようという動きも出ている。
商店街関係者によると、ここ数年で少なくとも20店が新たにオープン。県外の大手美容会社に所属し、県内で働いたことがある森美由希さん(35)が経営するエステサロンもその一つ。客の9割は仕事を持つ女性。「働く女性を応援できるのがこの仕事のやりがい」という。
同市内の40代の会社員女性は「自分自身のケアにお金をかけたい。月1万円くらいは自己投資のつもりで使う」と話す。男性の利用客も多く、店によっては利用客の4割が男性。「大分は都会の半額でサービスが受けられる」と、出張のたびに訪れる男性もいるという。
同市中戸次の衛藤二三子さん(84)は週1回、頭皮や顔のマッサージを受けるため、市中心部の美容院に通う。「孫育ても一段落し美に目覚めた。外見も周囲の反応も変わった。何より気持ちが若返った」と喜ぶ。
7月中に中心部の商店街で開かれる土曜夜市には今年、癒やしの空間「癒やし工房」が登場。県内で活動するセラピスト約30人が、アロマやメークセラピー、マッサージのコーナーを設けている。参加するメークセラピストの一人は「魔法の力がある化粧の効能を多くの人に伝えたい」と話す。
県商店街振興組合連合会の矢野利幸理事長は「商店街は店主との何げない会話や触れ合いで、人と人がつながる温かい場所。癒やしの業種は人に優しいという点で商店街のイメージにも合う」と話している。
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