
容赦なく太陽が照り付け、うだるような暑さが続く県内。外出時には、熱中症対策として「日傘」も有効=22日午後、大分市中心部
「酷暑」が続いている。真夏の太陽が照り付ける中、特に気を付けたいのが熱中症。県内では5月末から今月18日までに計63人が救急搬送されている。状況によっては死に至ることもあるだけに、十分な知識と予防策、そして「もしや…」と不調を察した際の正しい対応が必要だ。
昨今の地球温暖化やヒートアイランド現象などの影響で、今や熱中症は“夏の国民病”になりつつある。
県消防保安室によると、県内では統計を取り始めた2007年に297人、08年に273人、09年は162人(いずれも7~9月)が熱中症により、救急車で病院に運ばれた。08、09年の患者のうち、初診で3週間以上の入院が必要とされた重症者は計17人で、「即入院」を勧められたのは4割以上の計185人。搬送者全体の年齢構成は▽65歳以上 201人▽18~64歳 172人▽7~17歳 60人▽6歳以下 2人―だった。
熱中症は、高温で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調整機能に狂いが生じるなどして発症する。体温上昇や頭痛、めまい、吐き気などが危険信号で、その際は(1)涼しい場所への避難(2)脱衣による熱の放射と体の冷却(3)水分・塩分補給(4)病院での治療―などが必要。熱帯夜など高温多湿の室内で発症することも多く、環境省は「のどが渇いてなくても、こまめに水分摂取を」と呼び掛ける。
同省がWBGT(湿球黒球温度)を基に予測している「暑さ指数」では、大分県は22日正午すぎから夕方まで、熱中症のリスクが高い「厳重警戒」に。23日は午前9時から「警戒」、午後からは再び「厳重警戒」になると予報されている。県健康対策課は「体調管理に気を付け、十分な対策を講じて」と注意を促している。
各地で真夏日計12人を搬送
各消防本部などによると、県内では22日、熱中症の疑いで男女計12人が病院に搬送された。
搬送されたのは大分市内で6人、由布市内で2人など。そのうち、大分市内の高齢者の男性は午後1時ごろ、自宅近くで草刈りをしていた時に約41度の熱を出して倒れ、重症となった。
大分地方気象台によると、この日、ほとんどの地域で30度を超える真夏日となった。
<ポイント> 熱中症の予防策
暑さを避けることが基本。具体的には▽無理せず徐々に体を暑さに慣らす▽帽子をかぶり、日傘を差す▽涼しい服を着る▽日陰を選んで歩き、小まめに休憩する▽水分・塩分を頻繁に補給する▽朝に打ち水をする▽窓にすだれ、カーテン、ブラインドなどをして直射日光を遮る―など。規則正しい生活習慣も大事になる。
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