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由布院引っ張り12年 米田事務局長が退任

[2010年07月18日 09:44]

米田誠司さん(中央)の壮行会で門出を祝福する町内の観光関係者ら

 由布市湯布院町の由布院観光総合事務所で事務局長を務めた米田誠司さん(46)が、6期12年の任期を終え、6月末で退任した。これから1年間、熊本大学の大学院で観光地での行政や自治体の組織の在り方や仕組みをテーマにした論文をまとめる予定。米田さんは「湯布院で学んだことを生かしながら、全国や世界の事例などを関連付けて論文をまとめたい」と話した。

 米田さんは1998年、東京都職員のとき、由布院温泉観光協会と同旅館組合が公募した「観光総合事務所の事務局長」に応募。宴会での“飲みっぷり”も選考に取り入れるなど、ユニークな採用試験を受けた93人の中から選ばれた。
 出向ではなく、退職して家族と同町で生活を始め、町中心部の交通渋滞緩和を目指す「交通社会実験」や各種イベントの企画、運営などに従事。市町村合併時や大型資本の進出対策など激動の時代も乗り越えた。
 「就任時から湯布院の名前は全国区で、休日などには多くの観光客が訪れる町だったが、常に新しいことに挑戦しようとする地元の関係者の熱意は大きかった。そのサポートをできたことは大きな財産になった」と振り返る。協会、組合とも湯布院観光の礎を築いた世代からの世代交代が一段落したこともあり、一度湯布院の経験をまとめてみようと考え、退任を決めたという。
 町内の旅館であった壮行会には観光関係者ら約160人が参加。採用時に観光協会長だった中谷健太郎さんらが「来年は一回り大きくなって帰ってきてほしい」と激励した。米田さんは「1年後にまた湯布院に戻って来て、町のためになることをしたい。12年間本当に多くの人に会い、学ぶことができた。お世話になりました」と話した。

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