
佐賀関周辺では約20年ぶりに見つかったウミガメの卵=14日午後、大分市馬場
大分市馬場の砂浜で、数十個のウミガメの卵が見つかった。佐賀関周辺で産卵が確認されたのは約20年ぶり。連絡を受けた専門家が14日、海岸を訪れて住民らと一緒に対応を検討、ネットで囲み、自然な状態でふ化を待つことを決めた。地元住民は「待ち望んでいた卵に出合えた。無事にふ化してほしい」と期待している。
近くの神崎海岸では、1988年に101匹のウミガメがふ化。翌年にも同所で卵が確認された。2008年には馬場の海岸でウミガメの姿が見られたが、卵は確認できていなかった。
12日の早朝、近くに住む無職安達立春さん(65)が散歩中にウミガメの足跡を見つけた。翌日、連絡を受けた地元住民らが掘り返したところ、ピンポン球ほどの卵を確認。足跡は護岸沿いの砂浜から海へと約45メートルにわたって続いており、卵は護岸近くで見つかった。
この日は、福岡県福津市地域生活部うみがめ課の花田和彦環境づくり係長(54)と「恋の浦ウミガメの会」事務局(同市)の秦良江さん(53)らが、連絡を受けて来県。集まった地元住民ら約30人と一緒に、卵の保護方法を検討した。
花田係長らは、足跡の大きさや形などから産卵したのはアカウミガメと推測。産卵からかなり時間が経過していることや自然のままにしておいた方が良いという地元住民の意見などを考慮し、卵は移動せずにふ化を待つことにした。条件が整えば9月上旬にもふ化する可能性があるという。
「ウミガメは暗くて静かな環境で産卵する。また産卵に訪れる可能性が高いのでそっと見守ってほしい」と花田係長。
本神崎地区住民らでつくるNPO法人「福祉コミュニティKOUZAKI」の高橋政行理事長は「20年ぶりの卵の発見は本当にうれしい。無事にふ化することを願いながら、毎年ウミガメが戻ってこられる海岸づくりに励みたい」と話した。
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