
竹と樹皮を配合した新たな木質材料「ファイバーボード」を開発した林産クラブの4人=日田林工高校
里山にはびこる竹や余っている木材を有効活用しようと、日田市の日田林工高校の林産クラブ(諌山準部長、6人)が竹とバーク(樹皮)を配合したファイバーボードを開発した。強度や吸水性がJIS規格をクリア。玖珠農業高校で開かれた県学校農業クラブ大会の環境部門で最優秀賞に輝き、九州大会(8月・別府市)の出場権を得た。同クラブは「新しい木質材料。希望する企業には無償で技術を公開したい」としている。
開発したのは、諌山部長(18)、河津洋紀君(18)、矢羽田祥真君(18)、吉長善昭君(18)の3年生4人。全員が林産工学科で学んでいる。
林業が基幹産業の日田市。里山では放置された竹林が拡大し、スギやヒノキなどの森林に侵入。二酸化炭素吸収量の減少など里山の機能低下を招いている。
同クラブは「里山再生プロジェクト」と題し、昨年度から竹の活用法を本格的に研究。竹は繊維が長く、強度が強いことに着目し、住宅の内装材などに使う「ファイバーボード」の製作を発案。竹チップを蒸気で熱して繊維化。圧縮して結合し、ボードに仕上げた。
市内製材所から大量に出るバークも活用。吸湿性に優れるバークの特徴を生かし、表層部に竹、中にバークを挟む3層構造のボード製作に取り組んだ。4人は両材を配合する割合で試行錯誤。強度や吸水性がJIS規格を上回る竹6、バーク4の割合を見つけた。接着剤を使っておらず、環境に優しいという。
用途は建築用内装材や、車のドア、ダッシュボードの内側の部品など。顧問の河津文昭教諭(50)は「生徒が頑張った証し。地域貢献できる」と胸を張る。
特許申請はせず、興味がある企業には技術を公開する方針。諌山部長は「何度も失敗して苦労した分、達成感がある。林業などで困っている人の役に立ちたい」と話している。
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