
更地となっていた区画(点線)に住宅の建設が進む別府市光町。7軒が建設中で、8月までにそのうち4軒が完成する予定=12日午後
別府市光町と隣接する末広町で民家やアパートなど計23棟を全焼、1人が死亡した光町大火から13日で半年。焼け野原となった一画では竹製品の工場が稼働を始め、7棟の民家が建設中だ。地域コミュニティーの核となっていた「此花(このはな)温泉」の再建計画が進みつつあり、8月には恒例の盆踊り大会を開くことも決まった。
がれきがうずたかく積まれていた火災現場。3月末までに県建設業協会別府支部などの協力で更地にした後、住宅などの建築が始まった。「住み慣れ、知り合いのいる土地に住みたい」との願いが込められたつち音が響いている。
「愛美容室」を全焼した東田悦子さん(60)の美容室兼自宅は7月末に完成する。「お客さんの声もあり、お盆には再開させたい」と張り切る。
一方、仮住まいを続ける被災者も多い。市は、市営住宅の家賃を最大で半年間無償にする緊急支援を実施。当初12世帯19人が入居し、今も8世帯15人が暮らしている。半年を機に、入居者は有料で住み続けるか転居するかの選択を迫られる。
全焼した建物の中には、地元・光町1区自治会が運営する此花温泉もあった。毎日数百人の周辺住民が利用し、文字どおり“裸の付き合い”の場だった。「敷地が道路と2メートル以上接しなければならない」と定めた建築基準法が障壁となり建設が危ぶまれたが、自治会が土地を買い足して解決。年内の再建を目指し、設計作業が進められている。
自治会の太鼓や法被、音響機器なども燃え、毎年夏に開いていた「供養盆踊り」も中止する方向だった。だが「こんなときだからこそ、地域のつながりを絶やしてはいけない」と、8月22日に地区内で開催する。
同自治会の岩尾一郎副会長は「皆さんの協力のおかげでここまで早く復興できた。盆踊りでは亡くなった被災者を供養し、地域のきずなを深めたい」と話す。
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