
再開した玖珠市場。青色の防護服を着た購買者を前に、子牛が次々と競りにかけられた=11日
JA全農県本部は11日、口蹄(こうてい)疫問題で4月下旬から中止していた県内の牛の競り市場を82日ぶりに再開した。初日の玖珠市場(玖珠町)では、5月に出荷予定だった子牛約490頭が出品され、1頭当たりの平均価格は36万1472円。価格の下落が懸念されたが、前回(4月)を5472円上回り、畜産関係者に安堵(あんど)が広がった。
この日は県内西部、北部などから繁殖農家約300人が子牛を搬入。購買者も九州各県、四国、近畿などから前回を20人ほど上回る約140人が参加した。
会場の防疫は厳戒態勢で実施。県職員らが会場に出入りする車両のタイヤなどを噴霧機で入念に消毒。会場内も生産者と購買者の接触を避けるために「ゾーン」を分け、生産者は白色、購買者は青色の防護服を着用した。
午前9時半から競りが始まった。競り場に牛が1頭1頭運び込まれ、購買者が姿を確かめながらボタンを押し、値段が上がっていった。電光掲示板に落札価格が示され、次々と競り落としていった。
去勢牛1頭を43万4千円で売却した玖珠町の梶原九州男さん(73)は「市場の中止で飼育代がかさみ、何としても売りたかった。悪くない価格で安心している」と胸をなで下ろした。佐賀県伊万里市から子牛を買いに来た男性(50)は「出荷適齢を過ぎている牛の割には高かった。宮崎や鹿児島の市場で買っていた人がこちらに来て、値段が競り上がったのでは」と話した。
日隈寿JA全農大分県本部市場運営課長は「2カ月半ぶりに市場を開け、ひと安心」、森下幸生県農林水産部理事兼審議監は「どう価格が動くか心配したが、ほっとしている」とそれぞれコメントした。
<メモ>
玖珠市場で取引が成立したのは483頭。雌の平均価格は30万8109円で前回比3613円の増。去勢は同40万4871円で同7472円の増となった。
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