
斎場で1年間研修中の長沢美知代教諭
日田市咸宜小学校の長沢美知代教諭(49)は、命の大切さなどを学ぼうと4月から、同市の斎場で1年間の社会体験研修中。「特殊な場だからこそ、命の大切さを強く感じる。いろんな命がつながっていて一人一人が大事だということを子どもたちに伝えたい」と話している。
長沢さんは大分市出身。1983年に大分大学を卒業後、日田市夜明小学校に赴任。以来、同市内の4小学校と日田支援学校に勤務した。2002年から08年までに義父、実母、実父、夫を亡くし「斎場のお世話になることが続いたが、その仕事ぶりに感銘を受けた。動揺している遺族に対して、安心させてくれる言葉掛けや心遣いは究極の接客業だと感じた」。
6歳上の夫を亡くしたことで命のはかなさも感じ「精いっぱい生きたい。退職まであと10年、自分にできることをして子どもたちに返していきたい」と1年間の研修を願い出た。日田市十二町の玉川斎場(江田福好社長)で、納棺、式場の準備、後片付け、進行などすべての業務に携わっている。
江田社長は「核家族化で、生死の観念や家族のきずなが薄れているような気がしてならない。少しでも吸収して教育現場に返してくれれば」、長沢さんは「コミュニケーションのやり方、協働体制、命の大切さ…学ぶことが多い。まだまだいろいろなことを勉強すると思う。日々しっかり研修して学校現場で生かしていきたい」と話している。
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