
男性介護者を略して「男介(だんかい)」。「閉じこもってないで語り合いましょう」と呼び掛ける世話人の鎌田照章さん(右)と三浦清一さん=大分市のいきいき健康館
母親や妻を介護する「男性介護者」のつどいが、大分市内で定期的に開かれている。「つい、いら立ち怒鳴ってしまった」「友達づくりが苦手で、相談する相手もいない」「母親の介護はすべて妻まかせ。もっと手伝えばよかった…」。人に弱音を吐きにくい男性介護者たちが悩みをぶつけ合っている。
25日にあったつどいには13人が参加。70代の男性は「他人に愚痴を聞かせるのは申し訳ないと思い、妻の介護のことは誰にも言えなかった」と打ち明けた。
サラリーマンとして懸命に働いた現役時代。退職後は地域活動に参加するきっかけもなく、妻とドライブを楽しんでいた。そんな矢先に妻が倒れた。言葉をしゃべれず意思表示ができない妻をふびんに思い、毎日、病院に足を運んでいる。一人きりの暮らしで「眠れない日が続いた」という。
認知症の妻を介護している三浦清一さん(77)は「しっかり者だった妻が認知症になり、いら立ちはこらえようもなかった。一緒に海に飛び込もうと考えたこともある」と振り返る。
「地域には昼間は一人きりの“日中独居”があふれてる」「もっと“老い方上手”にならんといけんなぁ」。男性ばかりのつどいでは本音がぶちまけられる。同市内の男性(75)は「みんなの知恵を聞くことができ、元気が出る」と話す。
世話人の鎌田照章さん(72)=同市=は「母親や妻の介護経験を通して思いを共有できる。自らが思いを吐き出し、他人の語りの中から何かを持ち帰り、介護の糧にしてほしい」と参加を呼び掛けている。
つどいは2カ月に1回のペースで大分市大手町のいきいき健康館で開催。問い合わせは「認知症の人と家族会県支部」(TEL097・552・6897=火~金曜の午前10時~正午)へ。
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