
7月からの再開が決まった豊後豊肥家畜市場(竹田市)
「うれしい。待ちかねた」「価格が心配」―。口蹄(こうてい)疫問題で、JA全農県本部が7月からの牛の競り市場再開を決めたことについて、県内の畜産農家は収入確保に期待を寄せる一方、市場がどのように反応するかに不安を抱いている。
農家からは「やっと光が見えた」と安堵(あんど)の声が聞こえる。だが、九重町で繁殖雌牛約150頭を飼育する鷲頭栄治さん(58)は「うれしいが素直には喜べない」と複雑な心境を語る。
鷲頭さんは5、6月の子牛市場に計15頭を出品し、販売代金約500万円が入る予定だった。市場再開が決まり、出荷できなかった牛が優先的に市場に出回る。出荷適齢を過ぎた子牛が売れるのか、約7割を占める県外の購買者が訪れるのか。「ふたを開けてみないと分からない。予想以上に価格が下がれば、売らずに肥育牛として育てる」
昨年度に雌牛50頭を導入するなど投資をした後だけに、市場中止のダメージは大きい。鷲頭さんは「せめて発生前の価格を維持してほしい。飼料代など余分な費用がかかっており、厳しい」と訴えた。
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JA全農県本部が決めた市場の再開日程は、出荷できなかった牛から優先的に市場に出すため、正常化するのは10月以降になりそう。このため、計約6千頭に出荷遅延の影響が出る見込み。
また、同本部は市場再開に当たり、宮崎県の移動搬出制限区域の購買者は代理人に参加してもらうなど、直接の来場は自粛を求める方針。
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