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高速道無料化実験スタート

[2010年06月28日 14:18]

高速道路無料化の社会実験が始まり、料金「0円」が表示された東九州自動車道の佐伯IC=28日午前、佐伯市

 大分―佐伯など県内3区間・計82キロの高速道路が無料化された28日、利用者からは「ありがたい」「家計が助かる」と歓迎の声。一方で、「高速道に車が増え、渋滞や事故が増えるのでは」「財源は大丈夫なのだろうか」との懸念も。ドライバーが通行券を取らずに高速道に乗ってしまうトラブルも見られた。

 「交通量がいつもより3割くらい多いと感じた」。通勤で週3回ほど大分光吉IC(インターチェンジ)から大分ICまで利用する大分市田尻の会社員日高善之さん(44)は「無料になれば家計は助かるが、高速道路整備の財源はどうするのかという疑問がある」と複雑な表情。
 仕事のため大分市に通っている北九州市の建設業浜野輝稀さん(75)は「福岡県の椎田道路は普段の倍くらい混雑していた。いつも高速を利用する者としては混雑は困る」。大分市の自宅から宇佐市に通勤している公務員加藤俊一さん(47)も「安いに越したことはないが、東九州自動車道など、必要な高速道路の整備に(お金が)回らなくなったら本末転倒。そこはきっちりしてほしい」。
 この日、佐伯市蒲江の道の駅かまえでは、焼き岩ガキをプレゼントするなどして“佐伯の食”をPR。宇佐市から訪れた無職安倍邦延さん(76)は「海鮮料理を目当てに来た。無料化は遠くに足を延ばす魅力になる」と喜んだ。
 宮河内ICから乗って来たという大分市内の嘱託職員下郡吉広さん(60)は「何かイベントがあれば佐伯まで来ようかなという気になる。しかし、休みの日は混雑しそう。利用者は無料ではなくある程度の負担が必要では」と話した。

<ポイント> 高速道路の無料化
 民主党が昨年夏の衆院選マニフェスト(政権公約)で打ち出した目玉政策。政権奪取を受け前原誠司国土交通相は6千億円を概算要求したが、最終的に本年度の事業費は1千億円となった。対象は高速道路総延長の約2割、料金収入全体の5%程度を占める。民主党は参院選の政権公約でも原則無料化を示すが、自民党は「無料化しない」としている。

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