
高速道路の無料化に合わせ、佐伯の宣伝隊が観光PR。岩ガキの試食に並ぶ人たち=27日、大分市のトキハわさだタウン
28日から始まった高速道路無料化の社会実験。大分方面からの通行が無料になる佐伯市をはじめ、“恩恵”を受ける県内の観光地は「大きなチャンス」と、夏本番を前に来客の増加を期待。一方で「宿泊客増につなげるには、もっと工夫が必要」「地元の客が他地域に流出するのではないか」といった課題や不安も残る。各地の思いをまとめた。
【佐伯市】2年前に佐伯インターチェンジ(IC)が開通し、福岡県や大分市からの客が増加。“食観光”の関係者は「この流れが無料化で加速するのでは」と期待を寄せる。すしや丼、ごまだしのほか、新たにハモ料理や夏ガキ(岩ガキ)を名物にしようと準備。
一方で「車が高速道に殺到して大渋滞しないか」「地元の買い物客が大分市に流出するのでは」との懸念も。佐伯旅館組合(9社)の山本徹組合長は「市内に入る客自体は増えるものの、宿泊客が増えるかは微妙。佐伯でおいしいすしを食べて1泊し、翌日、ホテルから大分市へ出勤してもらうにはどうしたらいいか。アイデアが必要」と話す。
【宇佐市】県内の無料化区間の北端。宇佐神宮そばの駐車場ではETC搭載車を対象にした「休日上限千円」の導入後、関東や北陸など遠方の車も目立つようになっただけに、「無料化はチャンス」(市観光協会)と追い風を感じている。
観光客の多い湯布院から誘客したり、大分空港道路(12月に無料化)も絡めて「宇佐・国東半島」の観光をパックで打ち出しやすくなるため、「より多くの人を呼び込めるように動きたい」(同協会の小倉正五専務理事)。
農業文化公園「夏休みにぜひ」
【杵築市】近くのICが無料区間内にある大分農業文化公園。施設への唯一の公共交通機関だった路線バスが3月に廃止となっただけに、「期待は大きい。夏休みも近く、家族連れを中心にPRを強めたい」。
【別府市】別府ICが無料区間の“はざま”となっていることもあり、「あまり影響はないだろう」と観光関係者。「休日上限千円」で大きな影響を受けたフェリー業界も、今回は悪影響は想定していないという。
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