
温泉に竹を入れて汚れやあくを取る作業をする森口さん夫婦
別府市北鉄輪に工房を持つ竹職人の森口辰也さん(45)、多津さん(44)夫婦は、温泉を生かした竹細工に取り組んでいる。温泉を利用して汚れやあくを落とした竹ひごを使用しており、「自然の風合いが残る竹製品に仕上がる」と話している。
水道水の代わりに温泉を使い始めたのは、ことし5月。多津さんの友人で同市鉄輪の旅館「入舟荘」のおかみ後藤美鈴さん(51)の「温泉と竹細工を組み合わせると面白いのでは」というアイデアがきっかけだった。温泉は旅館から提供してもらい、北鉄輪地区から引いた80~90度の単純泉を使用している。
夫婦はくんできた温泉が熱いうちに作業。温泉に少量の漂白剤を混ぜ、その中に竹ひごや編み終わった竹を約1時間漬けて汚れやあくを取っている。使用後の温泉は酢酸を混ぜて中和するなど、適切に処理している。辰也さんは「水道水を使ったときより竹ひごがなめらかになり、色味も黄みがかった自然な風合い。温泉は湯が冷めにくく、時間をかけてじっくりと汚れを落とすことができる」と話す。
森口さん夫婦の工房では、風鈴や花かご、弁当かご、照明器具など季節に合った竹製品を手掛けている。この竹ひごを使った湯かご(直径22センチ、深さ12センチ)の制作も始めた。「かごを片手に温泉巡りに出掛けてほしい」という思いから、シャンプーやタオルなどをセットにして販売している。「竹細工と一緒に温泉情緒を味わってほしい」と多津さん。後藤さんが経営するカフェギャラリー「一遍さん」(同市風呂本)で2千円で取り扱っている。
森口さん夫婦の作品はインターネット(http://www.mottotake.co.jp)でも見ることができる。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA