
栽培する大分固有の酒米「大分三井120号」の苗を田植え機に積み込む小松さん(左から2人目)ら
昭和40年代に姿を消した大分の固有米「大分三井(みい)120号」の田植えが20日、宇佐市上矢部の水田であった。同米は酒造りに適しており、昨年、別府市内成で試験的に栽培され復活。大分独自の日本酒造りを目指している宇佐市長洲の小松酒造場の杜氏(とうじ)小松潤平さん(33)が種もみを譲り受け、同米を使った純米酒を造ろうとしている。
大分三井120号は1925年に開発され県内全域で栽培していたが、粒が大きくて落ちやすく農家泣かせだったことや、ヒノヒカリの台頭に伴い、徐々に姿を消した。しかし、酒米としては、全国的に評価が高い「松山三井」の親系統であることから、優秀な品質が期待できるという。
小松さんは種もみ15キロから育てた苗を計45アールの水田に植え、秋に約2トンの玄米を収穫。12月から仕込んで約2・5キロリットル分の純米酒(銘柄「豊潤」)を造る予定。この日は栽培を委託する高校の同級生の農業永岩宏一さん(32)らと田植えをし、30アールに植えていった。
小松さんは「辛口で、米の味がしっかりとするような酒になれば」と期待し、うまくいけば現在、使用している福岡産の酒米を全量切り替えるという。
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