
パネルについて説明するウスキ人物遺産報知会の松尾吉公会長=20日
「ウスキ人物遺産」紹介の第4弾となる、首藤定氏(1890―1959)のパネル展示が20日、臼杵市浜町の今井ラジオ店で始まった。首藤氏の生誕120周年(6月18日)の記念も兼ねて披露。実業家や美術品収集家、篤志家としての人物像を街角に示した。
パネルは高さ1・5メートル、幅1メートルほどで、店の壁面にはめ込んである。展示披露には関係者約20人が出席した。
ウスキ人物遺産報知会の松尾吉公会長が「首藤氏を通じ、臼杵人の人情をあらためて学んでほしい」とあいさつ。中野五郎市長が「街を歩いて臼杵の先輩の偉業が分かる。街に博物館を設けるようなものだ。子どもたちが先輩に誇りを持ってくれるとうれしい」と祝辞を述べた。
首藤氏は臼杵市野村の生まれ。21歳で満州(当時)に渡り、食品加工や染料販売などで幅広く成功。大連商工会議所会頭を務めるなど、満州財界のトップとして活躍した。
一方で大連に美術館を建設する夢を持ち、芸術家の世話や美術品の収集を続けた。
第2次大戦終結後、旧ソ連が満州に侵攻すると、首藤氏は美術品を食糧と交換し多くの日本人を救った。47年に帰郷。県経営者協会長などを務める傍ら、国内の所有地を売って困窮者の救済に充てた。
パネルの製作費は臼杵、臼杵中央両ロータリークラブ、首藤コレクション顕彰県推進協議会の3団体が提供した。
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