
県教委が開いた安全運転講習会で、バスを使った実技講習に臨む高校の教職員や保護者ら=16日、大分市賀来北の大分県自動車学校
部員1人が死亡、37人が重軽傷を負った柳ケ浦高校野球部のバス横転事故で、大分地裁は18日、運転していた同校元教諭の不破大樹被告(27)=大阪府=に禁固2年6月(求刑・禁固3年6月)を言い渡した。事故は来月で発生から1年。学校現場では「悲劇を二度と繰り返さないように」と、安全意識の徹底を図る。運転手付きの貸し切りバスを使う学校もあるが、経費がかかるため、顧問らが自らハンドルを握る現状は事故前と変わらない。
「交通事故を防ぐには、いかに危険を予測して回避するか。それにルールを守ることが大切です」。16日、大分市内であった県教委の「安全運転講習会」。高校の職員や保護者ら約40人を前に、自動車学校の教官が訴えた。
参加者はバスやトラックに乗り、六つのメニューを体験。普段、レンタカーのバスで部員らを運ぶ県立高野球部の保護者(44)は「自分の運転を見直すいい機会になった」と話した。
県教委は部活動で運転をする教職員などに2年に1回、講習を受けるよう指導してきたが、本年度から毎年の受講を義務付けた。私立高にも参加も呼び掛けており、7月までに計373人が受講。私立高職員の男性(54)は「柳ケ浦の事故は人ごとではない。生徒の命を預かる立場として、職員全員が気を付けるようになった」という。
県高校野球連盟などによると、県外遠征に行く際に貸し切りバスを使う学校はほとんどなかったが、事故後に増加。ただ、経費が保護者の負担になる上、急な日程変更に対応しづらく、自前のバスを使う学校が多い実態は変わらないという。
県立高の野球部の指導者は「遠征先ではずっと気を張っている。その後に運転するのは体力的にとてもつらい。プロの運転手に任せるのが理想だが…」と明かす。
夏の甲子園大分大会は7月10日に開幕。開会式は「余裕を持って来てもらう」(県高野連)ため、例年より30分遅らせて始める予定だ。
<ポイント>部活動でのバス利用 県教委によると、県立学校が野球などの部活動で使っているバスは計81台(5月末時点)。同窓会や保護者会などが所有し、遠征試合などの移動に使うケースが多い。大人数の輸送などで自前のバスが足りなかったり、バスを所有していない場合はレンタカーを借りるなどしている。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA