
「長く継承していきたい」=玖珠町小田の嵐山滝神社
今上天皇即位後、初めて行われた収穫を感謝する祭儀「平成大嘗祭(だいじょうさい)」(1990年11月)の直会(なおらい)で、宮内庁式部職楽部が大分県内の民謡舞踊などを取り入れて振り付けをした風俗舞を披露。昨年10月、宮内庁が県神社庁に風俗舞継承の許可を出し14日、玖珠町内小田の嵐山滝(あらしやまたき)神社であった玖珠郡豊穣(ほうじょう)祈願祭で、県内の神職が初めて舞を披露した。
90年2月、大分県が西日本の代表として大嘗祭に供える稲を出す県(主基(すき)国)に選ばれ、町内の田んぼから稲を献上した。稲を供える「大嘗宮主基田(すきでん)供饌(きょうせん)の儀」では、同楽部が大分県の地名などを詠み込んだ和歌(風俗歌)を詠み、祭りの直会に当たる大饗(だいきょう)(天皇が参列者に酒肴(しゅこう)を賜り、ともに召し上がる儀式)で、風俗歌に合わせて舞う風俗舞を披露した。
この風俗舞を県内で伝えていこうと、91年から宮内庁に舞の継承を求めたが、政教分離問題などもあって中断。大分国体を機に再び機運が高まり、昨年10月に宮内庁から許可が出た。その後、同楽部が3回来県し、県内の若手の神職に舞を指導。豊穣祈願祭で披露することになった。
関係者ら約30人が出席した神事の後、拝殿で舞が披露され、風俗歌と和琴、笛などの音色に合わせて、舞装束を着た4人の神職が風俗舞を舞った。
同楽部の安斎省吾首席楽長は「大嘗祭だけで披露され、埋もれてしまう舞が継承されるのはうれしい」。初期から風俗舞の継承運動に取り組み、拍子を担当した山本龍司さん(51)=春日神社・大分市=は「舞を披露できて感無量。毎年、豊穣祈願祭で披露し、継承していきたい」と話した。
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