大学生や短大生の就職戦線が厳しさを増している。不景気の影響で、企業の求人は件数、人数ともに減少傾向。各校はこの“逆風”に立ち向かうため、保護者を対象とした就職説明会を開き、「わが子の相談に乗ってあげて」と協力を要請。保護者とタッグを組み、学生の就職活動支援に努めている。
大分大学は1月下旬、2年生(現3年生)の保護者を対象に、初めて就職についての懇談会を開いた。就職が決まった学生の体験報告や意見交換会があり、約230人が訪れた。
「帰ってきてほしいと地元就職を勧める親も多いが、県内就職は難しい時代。親が進路の幅を狭めることのないよう、厳しい現状を説明している」とキャリア開発課。「保護者には学生がやりがいを感じる企業に就職できるよう相談に乗り、応援してほしい」と話す。7月ごろには2回目の開催を検討している。
県立芸術文化短期大学は5月中旬、保護者対象の「進路相談会」を初開催。「親子だからこそ話せる悩みもある。家庭で話し合ってほしい」と呼び掛けた。
2005年から保護者向けの説明会を開いてきた別府大学は昨年10月、取り組みを拡大。福岡、鹿児島など県外の5会場でも催し、大学になかなか来ることができない保護者にも協力を求めた。
大分労働局によると、昨年度、県内の大学、短大、専門学校卒業生の就職内定率は82・7%。前年度より7・3ポイント低下した。「景気回復の兆しはあるが、採用人数の増加には結び付いていない。本年度も厳しさは続くだろう」とみている。
保護者向けの説明会を6月までに3回開いた日本文理大学の入試広報サービス課は「この就職難には今までのやり方は通用しない。学校の手が届かないところでも就職を支援するため、保護者の力は必要だ」と話している。
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