
道路にバリケードを設置し、通行禁止を示す看板を立てる関係者
佐伯市は15日、口蹄(こうてい)疫の感染拡大を防ぐため、宮崎県境をまたぐ林道2カ所を通行止めにした。市独自の措置で道路封鎖は県内で初めて。
市内では国道10号など3路線で県が県境付近に消毒ポイントを設置。県道1カ所でも近く開設する。市農業振興課は「通行止めと消毒のダブル措置によって市内では宮崎県とつながる道路での防疫体制がすべて整った」としている。
実施した林道は、同市の直川、青山の両地区と宮崎県延岡市をそれぞれ結ぶ2路線。宮崎県での感染が終息するまで実施する。
直川地区赤木の林道では同日午前、市職員が佐伯市側の県境付近に鋼管のバリケードを設置。通行禁止を知らせる看板を立てた。
市によると、通行量が極めて少ないため、生活への支障がないと考え、通行止めに踏み切った。
基幹種雄牛4頭が避難
口蹄疫問題で県は15日、現役で農家に精液を提供する基幹種雄牛4頭を、県畜産研究部(竹田市久住町)から国東市国東町の同町畜産振興公社に避難させた。豊後牛ブランドを支える種雄牛36頭のうち、計11頭を移管したことになる。
同日午前、満清福(みつきよふく)や光照福(みつてるふく)など4頭を載せたトラックが県畜産研究部を出発。約2時間半後に同公社に到着した。
4頭は血統バランスなどを考慮し、基幹種雄牛12頭の中から選んだ。県は既に次世代に活躍が期待される7頭を避難させている。一方、農家の需要が高い寿恵福(すえふく)、勝福平(かつふくひら)といった“エース”牛は、精液採取などのため県畜産研究部に残した。
追加予算を提案へ知事
広瀬勝貞知事は15日、宮崎県で深刻化する口蹄疫問題で、発生場所が北上した場合に防疫対策を強化するため数億円規模の本年度一般会計補正予算案を16日に開会中の第2回定例県議会に追加提案する意向を表明した。15日の県議会本会議で田中利明県議(自民党)の質問に答えた。
補正予算案には、宮崎県境につながる県内12カ所の道路への消毒ポイント設置費用に加え、県境の宮崎県延岡市で口蹄疫が発生し、搬出制限区域(半径20キロ)が県内に及んだ際の消毒ポイント増設費用など。「状況の変化に柔軟に対応するための予算」(大分県財政課)に組む。
県は県議会開会日の8日、口蹄疫対策として畜産農家支援の拡充などを盛り込んだ本年度一般会計補正予算(補正額5億1700万円)を提案し、即日可決した。定例県議会の会期中に補正予算案を2度提案するのは、世界的な不況で雇用情勢が急激に悪化した2008年12月の第4回定例会以来。
広瀬知事は再度補正する理由について「何としても(県内で)発生させないという思いで、防疫態勢を築きたい」と述べた。
川南町に義援金贈る 江藤産業
LPガス・住宅関連機器販売の江藤産業(大分市、牧野栄次社長)と、同社の子会社で業務用食材販売のアリマン未来(同、五十川圭介社長)は、口蹄疫により宮崎県内で最大の被害が出ている川南町に、義援金50万円を寄贈。また同町内の乳製品製造・販売のアリマン乳業(三浦正一社長)から50万円分の商品を購入した。
フランス語で高品質な食品を指す「アリマン」という同じ名前を冠する会社が、風評被害で厳しい状況にあることを報道で知った。また江藤産業が延岡市に営業所を構えることから、何か役に立てないかと義援金と商品購入を決めた。牧野社長が川南町役場とアリマン乳業を訪れて義援金などを手渡した。
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